何故かたまにカラーになる朝日新聞連載中の「やまなしこの一冊」です。
19回目は浅川巧について書かれた『朝鮮の土となった日本人』を取り上げました。
時は日韓併合の頃です。
たとえ人にどのように思われようと自分の内面に問いかけ、それに従い実践した人です。
この時代にこの生き方を貫くのは、相当にきつかったのは想像に難くありません。
林業での功績はもとより、「白磁」という民芸の美しさを見つけ柳宗悦に絶大な影響を与えました。
民衆に溶け込み、その現場で培ったものを昇華させていく姿の凄みは、どこかしら宮沢賢治らしさを感じる人です。
偉大すぎて一口では書ききれないですが、
P5からP8を読むだけでも浅川巧の偉大さが伝わってきますので、ぜひこの部分だけでもご一読を。
山梨の本を読まずして、山梨の何を語ろうというのか…
読むことで 知って学んで 山梨県
何だか標語みたいになってしまいました。
いやあ、やまなしの本って本当にいいものですね。
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■書籍紹介より
「浅川巧の死」をめぐって―――――
▼かういふ人は、よい人といふばかりでなく、えらい人である。かういふ人の存在は、人
間の生活を頼もしくする。かういふ人の喪失が、朝鮮の為に大なる損失であることはいふ
までもないが、私は更に大きくこれを人類の損失だといふに躊躇しない。(安倍能成)
▼浅川が死んだ。取り返しのつかない損失である。あんなに朝鮮の事を内から分つてゐた
人を私は他に知らない。ほんとうに朝鮮を愛し朝鮮人を愛した。そうしてほんとうに朝鮮
人からも愛されたのである。(柳宗悦)
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